岩手県鶯宿温泉

小枝旅館(鶯宿温泉)★4.5

アルカリ性単純温泉
(杉の根の湯) 57.9度 / ph8.7 / 788L / 動力
Na+ = 152.5 / K+ = 5.9 / Ca++ = 30.3
Cl- = 49.3 / SO4– = 303.1 / HCO3- = 26.9
HS- = 0.3 / H2SiO3 = 70.2
成分総計 = 644.6mg

岩手県岩手郡雫石町鴬宿第6地割24-4
019-695-2126
男女別内湯
大人 400円、小人 100円
9:00 – 20:00

鶯宿温泉の温泉街入り口付近にある旅館です。
実はここ、今年のGWに宿泊する予定で予約を入れていたのですが、事情で都合がつかなくなってしまい、泣く泣くキャンセルを入れたのです。
申し訳ない事をしたと思いつつ、常々気になっていたところでした。
今回は日帰りでしたが、やっと利用する機会が訪れました。
外観は妙にカラフルで、周囲からちょっと浮いているような佇まいのお宿です。
入り口には飲泉所がありました。日帰り入浴にも積極的らしく、看板まで掲げられていて、とても入りやすい印象です。

さて、内部ですが、中は至って普通です。こじんまりとしており、旅館と言うより民宿と言った感じの雰囲気があります。
お風呂は玄関入って奥の方にありました。何だか、外観と同じような、ちょっと派手な入り口が目を引きます。
どういうコンセプトでこのデザインにしたのでしょうか。
ちょっと気になるところではあります・・・
浴室ですが、入ってビックリ。こちらもとっても派手派手。おもちゃ箱のような、賑やかで綺麗に飾られたタイル張りの浴室になっていました。
朝日に照らされ、浴室全体がキラキラと輝いていおり、不思議な空間を醸し出していました。
鄙びた浴室が好きな私ですが、こう言う一風変わっているのも悪くはありません。

肝心のお湯は、すこぶる気持ちが良いものでした。
無色透明、僅かに白い湯花が舞うお湯は、少し熱めに調整されています。
ほんのり漂う硫黄臭が鼻先をくすぐる、とても気持ちが良いもので、毎日入りたくなるような優しいお湯です。
肌触りも僅かにツルツルして浴感も充分にあります。
湯口は浴槽の一部にありましたが、お湯を直接浴槽内に注ぐ方式のため、味などの確認は出来ませんでした。
(ちなみに、玄関先で飲んだお湯は硫黄臭のする美味しいものでした。
恐らく同じ源泉を使用している筈です。)

いやぁ・・・基本的に硫黄泉であればどんなお湯でも好きな私ですが、ここのお湯は強烈さこそ無いものの、何度入っても飽きが来ない、自宅に引きたい理想的なお湯なんです。
他にも色々と入ってみたく、時間が無かったのであまりゆっくりも出来なかったのが悔やまれます。浴室でトドになって時間を気にせずに入りたかった・・・

次回こそは宿泊でゆっくり堪能したい素晴らしいお湯でした。
ココはきっと、また来る事になりそうです。
とても満足な一湯でした。

2006-8/19

2025年 8月 14日 - 何度目かの再訪・宿泊(朝夕2食付き)

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鶯宿温泉は大好きな温泉地です。
で、その中でも特に好きなのがここ、小枝旅館。
お湯が良いし、遅い時間でも日帰り入浴出来るし、いつ行っても女将さん優しいし、ほっと落ち着くんですよね、ここ。

一時期ホームページの更新が滞っていましたが、その間も何度か利用していました。
でもいつも立ち寄り入浴で、宿泊するのは今回が初めてです。

1泊2食付きで、大人 8,400円 × 2人 + 小学生 5,400円 × 2人、合計 28,400円です。
私が湯めぐりを始めた頃20年前であれば、これくらいの金額は普通でしたけど、今どきの感覚ではかなり安いです! (しかもお盆の真っ只中ですよ!?)

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いつ来ても思うのですが、可愛らしい外観をしています。

玄関先には「お泊りも致します」と書かれており、宿泊よりも日帰りの方に力を入れているのかな?ってくらいです。
お得な回数券もあるらしいですね、もしもう少し近くに住んでいたら絶対に買っていましたよ!

到着したら女将さんが笑顔でお出迎え。
立ち寄りで何度か利用した事があるんですと伝えたら、「あらぁ! そうなのぉ!?」と、満面の笑顔。
やっぱここ、癒されます。
久しぶりに小枝旅館に「来た」ではなく、「帰って来た」って気持ちになるんですよね。

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さて、早速お風呂・・・ ではなく、お部屋。
宿泊するのは初めてなので、部屋に入るのも当然初めてです。
大人2人、小学生の娘2人、計4人での宿泊。
広々とした部屋を準備してくれていました。

布団はセミセルフで後は広げるだけです。

お部屋にはクーラーがありません。
でも8月でしたが鶯宿温泉の夜はそれほど暑くありません。
部屋には扇風機が3個あり、それをフル稼働させていれば結構涼しいです。

でも、扇風機を全開にしている我が家を見て、暑いのだろうと察してくれた女将さんが「襖を開けて隣の部屋の空気を入れると涼しくなりますよ、今日は誰もいませんので自由に開けて良いですよ」と言ってくれました。

お言葉に甘えて襖を開けると、広々とした隣部屋と直結、涼しい空気が入ってきました。
ただでさえ広い部屋が更に広くなって、ちょっとお得。
でも、隣部屋の電気は消えていて薄暗かったので、ちょっとだけ不気味。(笑)

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今回は2食付きでの宿泊です。

まずは夕食、、、 なのですが、最初に提供が7時頃になると言われていたので、温泉に入ったりとゆっくり寛いでいたのですが、予定の時間になっても来ません。
子供たちと「オナカヘッタね~!」なんて言いながら、催促するのも悪いと思い待っていたら、8時頃に女将さんが申し訳無さそうに持ってきてくれました。

まぁ、普通であれば「まだですか?」なんて文句のひとつもつけたくなる状況なんですけどね、小枝旅館にいると、そんな気も起きないから不思議です。

で、待ちに待った待望の食事。
実は「宿泊費安いし、そんなたいした事無いだろう」と、あまり期待していなかったのです。

でも、その期待は見事に裏切られました!
いや、別にアワビや和牛が出たとか、そういうのは一切無いです。
素朴と言えば素朴な料理なんです。
でも、品数多いし、ひとつひとつが美味しいのです。

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ちなみに朝食は時間通りに来ました。
こちらも贅沢な食材は無く素朴でしたが、とても美味しかったです。

宿泊代を考えたらこれ以上を求めたら贅沢です。

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さて、久しぶりの小枝のお湯。
いつも通りに可愛らしい湯舟ですね!

お風呂は朝夕利用させて頂きました。
夜の風情も好きですが、外からの光が差すとタイルが綺麗に輝いてより一層可愛らしくなります。

お湯は相変わらずの絶品です。
ちょっと熱めで鮮度抜群。
泉質的には単純温泉なのですが、ビリビリと肌を刺す芒硝系のお湯です。
ほんのり香る硫黄臭も昔から変わらずです。

ただひとつ難点は、この日の私は前日にキャンプした際にした日焼けのせいで、この芒硝泉ビリビリが悶絶する程に熱かったんですよね。
小枝旅館は何一つ悪くありません、悪いのはサンオイル塗らずに昼寝してた私です、お湯はいつも通り(むしろいつも以上?)に素晴らしいものでした。

でも、日焼け後の小枝旅館(鶯宿温泉)はオススメしません!

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個人的にここはお気に入りですし、きっとまた宿泊で再訪すると思います。
ただ本音の話として、至れり尽くせりの接遇とか、部屋の快適さとか、豪勢な食事とか、そういうのを求める人には合わないと思います。
俺は客だぞってタイプの人には利用して欲しくないです。

田舎のおばあちゃんちに戻って来たような、肩肘張らず、気を使わず、そういう雰囲気に癒される出来る人にとっては、本当に素晴らしいお宿になると思います。
胸を張って言えますが、私は小枝旅館が大好きです!!!

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