大分県

捜索に1時間掛った秘湯 (?温泉)

単純温泉
37.3度

大分県由布院市某所
男女別内湯 (2025年再訪時は男湯側だけ機能しているようでした)
寸志 (100円以上)
営業時間 常識の範囲で

湯布院市の某所にある温泉です。
事前におおよその場所を把握しており、後は現地に行って湯小屋を見つけるだけ・・・と、思っていましたが、なかなか見つけることが出来ずに、気付いたら1時間以上捜索をしてしまいました。
やっと辿りついた時は、それだけでもう大満足、感激です!
ナビなどで目的地をセットして、後はそこへ向かうだけと言うのは、非常に楽で助かるのですが、たまにはこうして探し回ってみるのも楽しいです。発見した時の喜び度合いが違いますからね!

なお、この温泉は、一部のネットでは地元民専用として紹介されていたりします。
私が現地で確認した限りでは、ジモ専ではありませんでしたが、マナーを守れない人は誰であろうが利用禁止と言う所でした。
不特定多数がいつでも閲覧出来る状態にしておくのはどうかとも思いましたので、伏せ字で紹介させて頂きます事をご了承下さい。

さて、そんな苦労の末に辿りついた、ココ。手造り感溢れる建物で、ぱっと見ても共同浴場と言う雰囲気はありません。
道に迷わない限り、たまたま偶然通り掛かる事は絶対にあり得ない場所にありますが、仮にそう言う事があったとしても、これが温泉だと気付く人は稀だろうと思います。
建物の外壁に看板や説明書きが書かれています。色々と注意事項が多く、マナーが守れない人には来て欲しく無いと言うのが、ハッキリと読み取れる内容です。
マナーが守れない人は、温泉に限らず迷惑な訳ですが・・・
みんながちゃんとマナー良く入っていれば、こんな注意書きがは不要なのですよね。

内部は、脱衣所と浴室が一体型の、とても渋い造りをしています。手作り感溢れる実に素朴で痺れる造りです。
ただ、暫く利用者がいなかったのか、少し荒んだ感じです。
入り口の注意書きに、一日一善運動と書かれていたので、利用させていただく感謝の気持ちを込めて、とりあえず備え付けのホウキで埃を払い、散乱していたマットを直しておきました。

肝心のお湯は、うっすらと茶褐色をした、透明な物です。お湯の温度は35度くらいでしょうか。ずっと入っていても体は冷えませんが、温まりもしません。不感温度マイナス1度って感じです。
源泉温度が低いらしく、普段はボイラーで沸かして入るようです。
沸かし方の説明も書かれていたような気がしますが、そこまでする必要は無いと思い、今回は何もせずそのまま入浴。

お湯の臭いは、ほんのり甘いモール臭。それに、僅かながら鉱物臭が加わっている感じです。肌触りは少しキシキシ系。モール泉なのでツルツルかと思いきや、ちょっと意外です。
湯口は浴槽の中にあり、結構な湯量があります。暫くじっとしていると、体毛に細かい気泡が付着しました。
誰も利用しない間も、豊富な湯量でずっとお湯は掛け流しにされていたようで、一切汚れがなく、清潔そのものです。
脱衣所が埃っぽかったので、この鮮度の良さは少し意外に感じてしまいました。

それにしても、1時間も探してやっと見つけたお湯は、格別の入り心地ですね!
湯口が浴槽内にあるため、浴室内は静まり返り、お湯の表面が鏡のようです。
加えて、この温めのお湯に浸かっていると、眠気に襲われます。お湯にボーっと浸かっていると、過ぎる時間の事を忘れてしまいそうです。
ただ、程なくして、温いお湯があまり得意で無い紅鮭が上がると言い出し、私のまどろみの時間も終了。
お湯から上がると、少し肌寒さを感じましたが、この日は5月上旬にしてはかなり暖かい日だった事も手伝って、サラリとした浴後感で気持ちが良かったです。

この施設を開放し、維持して下さっている持ち主の方に感謝します。
夏になったらもう一度再訪したい所ですが・・・いかんせん遠いです。
暫くの間は思い出の中だけに大切に残しておきたいと思った、素敵な一湯でした。

2010-4/30

2025年 5月19日 - 再訪

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2025年の九州温泉めぐりツーリング、黒川温泉の耕きちの湯で4日間ご一緒した温泉仲間のKさんと別れ、ここから先は単独行動です。
筌ノ口温泉の清新館に来てみたら玄関先に「本日は終了しました」と書かれた札が下がり、鍵も閉まっていました。

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途方に暮れていたら、温泉仲間Oさんから「そこから近いので面白い所があるよ」と案内されて、たどり着いたのがこちら。
昔は湯小屋があって、住人の方の許可が取れれば入る事出来たらしいですね。
湯小屋だったであろう建物は完全に倒壊していました。

すぐ後ろにある源泉は生きているようで、小川のように掛け流されています。
ちょっと温め。
アビルマンしようと思ったら出来そうでしたが、とりあえず見学だけに留めておきました。

一通り楽しんだ(?)あと、Oさんに「残念倒壊してた、入れなかったよ~!」と報告したら、「ん~、じゃあここは?」と、紹介され、言われるままに向かう事に。

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辿り着いて、素朴な外観に感動!
おぉ~! 素晴らしい! なんか凄いぞぉ~!

と思いながら、料金箱を見て、ふと気が付きました。

あれ? なんか見覚えあるよ、この料金箱。

ここに来るまでのアプローチとか記憶していたのと全然違うので、すっかり忘れていましたが、15年前に一度来た事がある所でした。
でもまぁ、せっかく来たのだから、寸志を多めに入れてお邪魔する事にしました。

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以前と同じ建物ですが、雰囲気はだいぶ変わっていました。
なんと言うか、率直に書くと、荒廃していました。
以前も手作り感があって素朴な共同浴場でしたけど、ちゃんと管理されている雰囲気だったんですよね。
今は、う~ん、利用する人がほとんどいないのかな?って感じがします。

前回訪問時はちゃんと湯舟があって、そこにお湯が張られていたのですが、湯舟の中にステンレス湯舟が置かれていました。
ステンレス湯舟はカラッポですが、お湯が常時出しっぱなしになっており、そこにホースを突っ込んで溜める形式です。

ホースから出るお湯の勢いはかなりのもので、15分程度で満タンになりました。

ざぶんと飛び込んで、あぁやっぱり気持ちが良いですね、このお湯。
同じ源泉ですのでお湯の印象はほぼ同じですが、小さい湯舟にお湯を張った直後と言うだけあり、鮮度がまるで違います。
前回も確認出来た気泡ですが、付き方がまるで違いました。
金気臭もフレッシュです。
何よりも、ほぼ体温程度に温いお湯が最高!

ここに来るまでの時間だけでなく、お湯を張る間の待ち時間などもあったので、全体的な行程が押してしまい、あまりゆっくり出来なかったのは残念ですが、とても気持ちが良かったです。

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それにしても、まさか再訪するとは思っていませんでした。
随分と変わってしまった雰囲気に一抹の寂しさもありますが、地元の人に聞き込みしながら必死に探したなぁ~・・・ なんて思い出も蘇り、過去の自分に会えたような気がして、印象的な再訪になりました。

いつもお世話になっていますのでこの件だけではありませんが、Oさんには感謝してもしきれません!
貴重な温泉に入浴する機会を与えて頂きありがとうございました!

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この先、この温泉がどうなっていくかは分かりません。
前回訪問時にも感じた事ですが、出来れば静かにそっとしてあげたい、不思議な一湯でした。

最後にですが、記事中の温泉について、ご質問を頂いてもここで紹介されている以上の事はお話出来ません、予めご了承下さい。

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