
単純温泉
(源泉名:相の湯)
73.7度 / pH6.4 / 自然湧出 / 毎分92.6L / H27.11.9
Na+ = 57.9 / K+ = 21.2 / Ca+ = 71.9 / Mg+ = 18.6
Mn+ = 1.2 / Fe+ = 1.1
Cl- = 4.8 / SO4- = 234.1 / HCO3- = 194
H2SiO3 = 260.4 / HBO2 = 3.7 / CO2 = 117.4
成分総計 = 986mg
栃木県那須郡那須町湯本269
0287-76-2457
男女別内湯・露天風呂
700円
10:00 ~ 17:00
那須岳の大丸園地の裏手にある温泉です。
ざっくり言うと、雲海閣がある那須湯本から更に上、那須岳スキー場よりも先、那須ロープウェイの手前辺りに、広々としていて大型バスなんかも停められる駐車場があります。
そこが大丸園地です。
余談ですがこの大丸園地、駐車場の脇にお土産屋さんやレストハウス、旅館や民宿など色んな建物が並んでいて、昔ながらの観光センターって感じがします。
でもよく見ると営業しているのは茶屋が一軒だけで、それ以外の建物はことごとく廃業しています。
我が家も何度か遊びに行った那須岳スキー場も数年前に閉鎖されてしまい、その時に利用した貸スキー屋さんなども廃業してしまいました。
茶屋以外にあるのは展望台だけ。
いよいよ何も無い一帯になってしまいました。
この先どうなってしまうのだろう?
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話を戻して、そんな大丸園地の裏手に旅館ニューおおたかさんがあります。
隣には有名な大丸温泉があるせいか、建物目立つ場所にある割には存在感が薄いような気がしますね。
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お風呂は男女別で、内湯と露天があります。
まずは内湯、手前に洗い場数人分、湯舟は岩風呂がひとつありました。

お湯はうっすら黄緑色の薄濁りで適温のお湯です。
肌触りは少しペタペタ系した感触がありますが、お湯から上がると肌がサラっと乾きます。
臭いはうっすら石膏臭と、金気&土類系の臭いも僅かに混じります。


湯口からは素手で触るには熱いお湯が静かに注がれていました。
成分表によると源泉温度は70度以上で自然湧出だと思います。
湯使いは不明ですが、湯量を絞っての掛け流しかな?
温度調整の為の加水がされていたとしても、泉質への影響は殆ど無い範囲でしょうね。


泉質は単純温泉となっていますが、かなり特徴を感じるお湯です。
湯口の周りも析出物がガリガリに固まっていました。
ここに限らず、成分総計が1000mgってだけで単純温泉に分類されているけど、実は結構特徴的なお湯って、ここに限らず結構あるんですよね。
どこかで線引きとか必要ですので、このお湯の泉質名に異論はありません。
でも「温泉は入ってみなければ分からないよなぁ~」ってのを実感出来る、とても良いお湯です。
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続いて露天風呂。
少し薄暗く湯気蒸す内湯に比べて、こちらは緑に囲まれていて実に雰囲気が良いです!
同じ源泉なのですが、光に照らされたお湯がキラキラと輝いていて、とても神秘的!

お湯はこちらの方が温く、40度あるかないかでした。
湯使いと言う意味では断然内湯の方が良いですが、緑に包まれての入浴も最高です!
難点はアブが飛んでいてお湯の外で涼めなかった事ですね。
山の中の温泉ですし、季節的に仕方が無いのですが、もう少し落ち着いて入浴したかったなぁ~・・・


なお、今回特別に女湯の内湯も見せて頂いたのですが、女湯側にも露天風呂があったらしいです。
でも内湯には露天風呂への出入り口無かったような気がしますけど、見落としたかな・・・?
どこから行くんだろう? & どんな露天風呂だったんだろう?
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浴後感は最高ですね!
汗の引きも早いですし、この日はかなり暑い日でしたけどそれは平地の話で、標高約1270mもある高地は涼しい!
あぁ気持ち良いなぁと思いながら、女将さん?と少しだけ話をしましたが、こんな高地でもここ最近の夏は結構暑いらしいです。
年に数度「暑い、クーラー無いの?」と言われてしまう程の日もあるそうですね。
1年のうち数日使うかどうかの為にクーラー付けるのも大変だし、どうしようかなんて仰っていました。
冒頭で大丸園地の寂れっぷりに触れましたが、たまにフラッと観光しに来る私達には分からない苦労が沢山あるのでしょうね。
那須は好きなエリアですし、そもそも温泉自体大好きですので、他人事で無責任な言葉だと思いますけど、頑張って欲しいなと思いました。
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2025年 7月 13日 - 初訪問・日帰り入浴

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