寸又峡温泉静岡県

光山荘 (寸又峡温泉) ★5.0

単純硫黄泉
(源泉名:混合泉 寸又峡1号(寸又峡2号泉)、寸又峡2号(寸又峡3号泉))
43度 / pH9.1 / H25.7.23
Li+ = 1.3 / Na+ = 172.4 / K+ = 2.9 / NH4+ = 1.4
Ca+ = 0.7 / Al+ = 0.1
F- = 14.4 / Cl- = 3.1 / OH- = 0.2 / HS- = 6.8 / S2O3- = 1.0
HCO3- = 300.6 / SO4- = 1.5 / HPO4- = 0.1 / CO3- = 90.1
H2SiO3 = 26.5 / HBO2 = 12.5
成分総計 = 635.6mg

静岡県榛原郡川根本町千頭318−2
0547-59-2302
男女別内湯
600円
要事前連絡?

静岡県内の温泉で特に好きなのがここ、寸又峡温泉です。
でもウチからだと遠いですし、他に沢山ある行った事の無い温泉を優先して湯めぐりしていると、なかなか再訪出来ないんですよね。

最後に行ったのは2006年の4月で、金嬉老事件の舞台ともなったふじみや旅館に宿泊しました。
それからもう20年になります。
今回やっと再訪する事になりました。

.

折角行くのだから、今まで入った事の無い旅館とかにも入ろうと、幾つかリストアップ。
その中でも気になっていたのがこちら、光山荘です。

ネットで調べた限りでは、事前に連絡をしてから行った方が良いとの事。
そこで、寸又峡に向かう道中で何度か電話をしたのですが、何度掛けても繋がらず・・・
この日は土曜日です、宿泊のお客さんもいる事でしょうし、電話が繋がらないなんて事は無さそうですけどね。
事情がよく分からないまま、そのまま宿に行ってみる事にしました。

.

辿り着いた寸又峡温泉、20年ぶりの寸又峡温泉ですが、随分と様子が変わったような気がします。
昔はもっと、温泉街を歩く人なんて誰もいなくて、ひっそりしていた記憶があるのですが、観光客が普通に外を歩いています。
そんな人を横目に見ながら光山荘に辿り着きましたが、う~ん、なんだかここだけ妙に物静かですね。

玄関が開いていたので中に入ってみましたが、中も少し薄暗いです。
フロントにも誰もいなくて、大きな声で呼んでいたら、しばらくしてから中から高齢の女将さんが出てきました。
「ごめんね、いま買い物から帰ってきてね」と、女将さん。
アレ? もしかして今日は営業していなかったのかな???

日帰りでお風呂に入りたいと伝えたところ、
「今日はまだボイラー沸かして無いからお湯が温いから、ごめんね」と仰る。
「温いお湯大好きです! 是非入りたい!」「(Hさんを指さしながら) この人は青森から来たんです!」なんて力説したところ、「本当に温いけど良いの?」と、OKを貰いました。
御無理言って申し訳ありません。

お風呂は母屋から少し離れた、通りを挟んで反対側にあります。
湯屋って感じで、お風呂があるだけ、お堂のような建物でした。

この日はやっぱり営業していなかったようで、浴室の入口は施錠されていました。
「こっちの方が広いから」と鍵を開けて案内してくれたのは男湯側です。
小さい方も気になりましたが、入れて頂けるだけで御の字です!

.

そんなこんなを経て、やっと入る事の出来た光山荘のお風呂。
内湯のみですが、天井が高く、浴室も広々としています。
湯舟は広々としていて、泳げるんじゃないかなと言う程です。

早速お湯に浸かってみたのですが、女将さんが言う通りにかなり温いですね。
35度位でしょうか、体温を奪われる温度ではありませんけど、幾ら入っていても温まる事の無いぬる湯です。

湯は極上です!

ハッキリと香る甘い硫黄臭と、ツルツルを通り越し少しニュルニュルする位の肌触りがあります。

いつから営業を休んでいたのかは不明ですし、最後にお湯を入れ替えたのがいつかも分かりませんが、湯花が大量に舞っています。
でも、不純物の浮遊は全くなくて、お湯が汚れていると言う感じは一切ありません。
寸又峡温泉のお湯に浸かるのはこれが初めてではありませんけど、こんなにお湯濃かったっけ?と言うのが正直な印象です。

湯口からは40度位の新湯が注がれていました。
この付近で入ると少し暖かいですが、浴槽全体が温いので体は温まりません。
でもこの温度は絶妙ですね。
幾ら入っていても体が茹る事無く、疲れ知らずで永遠に入っていられます。
余りに気持ちが良すぎて、出るに出れなくなってしまいました。

この後も他を周りたいと思っていましたし、あまり遅くならないうちに予約した宿に行かなければなりません。
ここ一箇所だけでゆっくりする訳にはいかないのです。
でも、このまま一生入っていたい程に気持ちが良いお湯なのです。
色んな温泉に入っていますが、ここまで「お湯から出たくない!」って思ったお湯は久しぶりでした。

せめて、今日の宿がココだったら良かったのにと、本気でそう思いました。

.

今回の旅行では寸又峡で5ヵ所の温泉に入っています。
そのどれもが素晴らしくて気持ちが良いお湯でした。
でもこれは断言して言いますが、今回入った中では、この光山荘のお湯が群を抜いて、他は比較対象にならない位に濃厚で気持ちが良かったです。

断っておきますが、他の施設が悪かったなんてありませんよ。
全部素晴らしかったです。
でも、ここは頭3つ以上突き抜けて良かったです。

.

ただ、一言断りを入れておきますが、今回のお湯の良さはイレギュラーだったと思います。
非加熱で源泉をずっと掛け流しにしていて、それがいつからの事かは知りませんけど、その間誰も入っておらず、長い時間熟成されていたわけです。
こんなの反則ですよ! 奇跡的に完成した極上のお湯です。
普通に営業していて、いつも通りのコンディションだったら、ここまで良いお湯には仕上がっていなかったと思います。

.

女将さんの優しさで、あり得ない程の極上のお湯に出会えた事に感謝します!
本当にありがとうございました!!!

.

最後にすごくどうでも良い? いや、どうでも良くはないのですが、ヘンな補足をしますけど、光山荘と書いて「てかりさんそう」と読むらしいです。

え!? マジで!?

「ひかりさんそう」とか「こうざんそう」なら分かりますけど、「てかりさんそう」って・・・!?
この日宿泊したペンション寸又峡の女将さん曰く、南アルプス最南部に位置する標高2,592mの日本百名山「光岳(てかりだけ)」に因んだ屋号じゃないかとの事。

優しい女将さん&極上のお湯に感動していましたが、なんかちょっと可愛らしい屋号まで加わって、とても思い出深い温泉となりました。

.

2026年 3月14日 - 初訪問・日帰り入浴

コメント