熊本県

吉尾温泉共同浴場 (吉尾温泉) ★5.0

単純温泉
40.3度 / R1.9.25

熊本県葦北郡芦北町吉尾24
男女別内湯
大人 250円、小学生 150円、未就学児 無料
8:00 ~ 18:00

今回の九州ツーリングでも特に楽しみにしていたのがここ、吉尾温泉です。
ナビ通りに来たのですが、どうみても個人のお宅の前で案内終了。
温泉があるような雰囲気が全く無い所に来てしまいました。

途方に暮れていたら、たまたま民家からお婆ちゃんが顔を出しました。
「すみませ~ん!」と声を掛け、場所を教えて貰って、事なきを得ましたが、初見でこれを見つけ出すのは無理だと断言します。
行く際はしっかり場所を確認してから行きましょう!

ざっくり書くと、2020年の水害で廃業してしまった吉尾温泉診療所の脇を通り抜けた先にに進みます。
暫くすると戸建てのような建物が見えて来て、「これ以上入ると他人の敷地に不法侵入になっちゃうかも?」と不安になりますが、その建物こそが共同浴場です。

どう見ても誰かの家と言うか、離れの小屋みたいな外観です。
これが温泉だと分かる看板もありません。
外から見て唯一の手掛かりは入浴時間の張り紙だけです。

一瞬「これジモ専じゃない? 本当に入って大丈夫なの?」と不安になってしまう程でした。
ヘタなジモ専よりもよっぽど見つけ難いですね。

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中も不思議な空間で、個人の留守宅にお邪魔しているような雰囲気ですね。
管理人はおらず、料金箱にお金を入れるシステムです。
大人ひとり250円、子供は150円、お釣りはありません。
ちょっと中途半端な金額ですので、ピッタリで用意するか、無い場合は多少余分に入れましょう。
私が見た限り、近くに両替用の自販機などはありませんでした。

お金を入れたら螺旋階段で下に降りていきます。
この先に何があるんだろうと言う期待半分、本当にこれ合ってるのだろうかと言う不安半分。

建物に入った瞬間から少し硫黄の臭いを感じていましたが、この階段を降りるにつれ、少しずつ臭いが強くなっていきます。
螺旋階段を2回転くらい?降りたら浴室に到着。
薄暗いですが、辛うじて「男」「女」の看板があり、左側が男湯でした。

先客は誰もおらず、なんか少し心細さは残りますが、この独特の雰囲気は良いですね。
ただ温泉に入るだけなのに、ちょっと冒険をしているような気分になりました。

そんな不思議なアプローチを経てやっとだ取り着いた温泉、造りとしては、脱衣所と浴室の間には扉の無い、一体型と言って良いモノです。
脱衣棚は湯舟に対し背中を向けており、壁になっているので、お湯が跳ねて服を濡らす心配はありません。
簡素だけどちゃんと考えられていて良い造りをしています。

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温泉は湯舟がひとつだけ、一応シャワーは1人分ありますが、とてもシンプルです。
あまり広くはありませんので、最大でも3人程度が限界かな?
それ以上になるとかなり気を使いそうです。

ふと天井を見上げると、なかなか特徴的な湯抜きがありました。
螺旋階段で降りて来たのと同じくらい、天井は結構高いです。
浴室内に空気の循環はありませんが、湯気で籠ったような印象はないのは、この高い天井のお陰かな?

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お湯は湯底が見えるかどうか程度の微濁。
温度はぬるく、体温よりも少し暖かいかな程度。
ずっと入っていても疲れる事の無い癒しのお湯です。

お湯からはハッキリと香る硫黄臭があり、それとは別に何かの成分臭も混じります。
よくある甘い硫黄臭って感じではなく、少し独特な臭気で、含硫黄の塩化物泉なんかでよくある臭いです。
肌触りはシットリ系で少しペタペタします。

簡易的な成分表しか無かったのですが、それによると単純温泉との事。
え? これが単純泉?
こんなに硫黄臭が強いのに単純泉ってのも腑に落ちません、もう一度成分分析しら違う結果になりそう。

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湯口はどうやら浴槽内のようです。
湯舟の一角にパイプがあり、そこからジジジジジ・・・と、空気が抜けるような音がしています。
時折パイプからボコボコと大きな気泡が上がる事もあり、ここからお湯が出ているのだろうかと探ってみたのですが、ココから出ているという箇所は発見出来ず・・・
ん? これが湯口じゃないのかな?
湯舟からのオーバーフローも結構あり、源泉の投入量は結構ありそうなので、もしもパイプから出ているならば投入箇所の特定は簡単なはずなんですよね。

それとは別に、浴槽内の段差箇所に隙間があり、そこからお湯が出ているような気もします。
あれ? ここって足元自噴なの?

ちなみに最近の私ですが、湯めぐりする前に他の人のレポートは読まないようにしています。
誰でも見れるホームページでレポート書いている私が言うのもなんですが、答えが分かっている温泉入るのって、ちょっと面白くないじゃん?
なので、ここについても良さそうだからと言う理由だけで来ており、詳細までは調べてませんでした。

そんなわけで、しばらくの間、浴槽内の四隅をまさぐりながら、どこからお湯が出ているのか探してみた私。
もし他人に見られたら変な奴でしょうね。
湯舟に何かを落としたんじゃないかと心配されちゃうかもしれません。
この時は私独り、不審な行動を誰にも見られる事無く助かりました。

後日、温泉仲間で熊本在住のKさんに聞いたら、ここは足元自噴だそうです。
あ、やっぱりそうだったんだ!

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それにしても良いお湯です。
温めなのでずっと入っていられ、ふんわり香る硫黄臭も心地良い。

結局どこから湧いているのか特定出来なかったけど、湯口が浴槽内なのでお湯が音を立てず、静かなのも落ち着きます。
パイプから小さく聴こえるジジジジ・・・と言う音と、外で鳴いている鳥の声を聴きていると、物凄く癒されるんですよね。

最初は少しだけ不気味にすら感じた不思議な共同浴場。
あまりにも気持ちが良くて、出れなくなってしまいました。
幸いこの時、当初の予定よりも早いペースで湯めぐり出来ていたので、時間を少し余し気味。
そのお陰もあって、1時間近く滞在してしまいました。

私の場合、湯めぐりしている時は色んな所に行きたいから、一箇所での滞在時間はどこも短めです。
そんな中で、ひとつの場所で1時間は、かなりの長時間。
今回の九州ツーリングでは約1週間で84箇所の温泉に入っていますが、その中で一番滞在時間が長い温泉でした。

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2026年 5月13日 - 初訪問・日帰り入浴

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