ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(源泉名:湯谷温泉 7号泉)
34.8度 / H29.5.23
Li+ = 2.4 / Na+ = 622.6 / K+ = 13.8 / MH4+ = 0.5 / Mg+ = 8.2
Ca+ = 422.6 / Sr+ = 11.1 / Ba+ = 0.1 / Mn+ = 0.2 / Fe+ = 1.9
F- = 3.1 / Cl- = 1672 / Br- = 3.8 / I- = 0.2 / SO4- = 0.2 / HCO3- = 62.8
H2SiO3 = 45.4 / HBO2 = 23.3 / CO2 = 4.2
成分総計 = 2898mg
愛知県新城市能登瀬上谷平4−1
0536-32-1211
男女別内湯・露天風呂(時間帯による入れ替えあり)
日帰り入浴のみ不可(系列宿に宿泊している場合は可)
これを自身のホームページで書くかどうか迷いましたが・・・
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2026年と言う新しい年を迎えて間もないのに、望んでいない訃報が入りました。
温泉仲間のOさんが突然旅立ってしまったのです。
ついこの間までお元気で、年末忘年会オフミの伊香保丸本館や草津飯島館、その後の強羅環翠楼でもご一緒したばかりです。
もう少し遡って2025年中だけでも、上山田ゆうざん、堀川温泉、エクシブ湯河原、田沢温泉山城屋でご一緒しています。
いつお会いしてもニコニコしていて、信じられない程の行動力があり、温泉が湧いていたら道端でもどこでも入っちゃう、楽しい事は全力で楽しむ方でした。
正直、いまこの記事を書いている瞬間でも信じられません。
Oさんにはお世話になりっぱなしでした。
Oさんとの湯めぐりで一番思い出深いのは、Oさんの案内で行った北海道の野湯、金華湯です。
当時北海道に住まわれていたOさんの改造カブを借り、片道2時間以上の悪路を走りました。
借り物のバイクで何度も転倒し、やってしまったと青ざめている私に対し、「大丈夫? 転かしてナンボのバイクだから気にしないで~!」と、心配しているのか楽しんでいるのか、ケタケタ笑っていた姿を印象的に覚えています。
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そんなOさんが逝ってしまいました。
Oさんとはこの後も一緒に温泉に行く約束していたんですよね。
1月は愛知の知多半島、2月は西伊豆の土肥温泉、4月は長野で渋温泉と上諏訪、5月は鹿児島の昭和硫黄島に行こうって計画していました。
Oさん、一緒に行くって言ってたじゃん。
約束破らないでよ・・・
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Oさんは最後は岐阜で単身赴任されていました。
多趣味な方でしたので荷物も多かった事でしょうね。
オフロードを走って野湯に入る事をライフワークにされていたので、私がお借りしたカブ以外にも幾つかバイクを所有されていたのです。
Oさん亡きいま、折角Oさんが手塩にかけて弄ったバイクも処分されてしまう事でしょう。
そこで、遺品の整理をされていたご家族に無理を言って、Oさんと金華湯にいった思い出のカブを譲って頂く事になりました。
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カブを引き取る当日、新幹線で東京から名古屋まで。そこからは中央本線に乗り換え恵那でまで行き、タクシーに乗って少し。
Oさんが単身赴任で住まわれていた家に来ました。


ご遺族は遠方に住まわれているため、この日は不在です。
でも事前に話は通していて、家の裏に隠すように停められていたカブとご対面。
金華湯に行ったのは2023年9月ですので、およそ2年半ぶりの再会です。
Oさんがその後また少し弄ったんでしょうね、少し見た目が変わっていましたが、間違いなく私を金華湯に連れて行ってくれた思い出の一台です。
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と言う事で、早速乗って帰ろう!
とはいかず・・・
しばらく乗っていなかったのでしょうね、最初はとにかく大変でした。
まず、ガソリンタンクがカラッポでしたので、近所のスタンドまで押して歩きました。
その後エンジンを掛けようと思ったら、これがまた全然かからない!
キックを繰り返す事15分くらい、ヘトヘトになった頃にやっとエンジンが始動したと思ったら、今度はキャブからガソリンが垂れ流し。
一応走る事は走りますが、ガソリン漏れは収まる気配ありません。
数キロ走ってはみたものの、このまま走るのも難しいだろうと思って、Oさんの家に戻りました。
さてどうしようか、とりあえず置いて帰るしかないかな。
今日はこの後どうしよう、宿の予約入れていたけどキャンセルするかな?
折角だし電車で行って、泊るだけ泊まって明日帰ろうかな?
途方に暮れつつ、しばらくバイクを眺めながら色々と考えていたのですが、名残惜しいのでもう一度エンジンを掛けると、さっきまでキックで長い事格闘しないと掛からなかったエンジンが一発で掛かりました。
あれ? なんで???
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さっきまで全然ダメだったのに、どうしたんでしょうね?
もしかしたらカブがOさんと別れたくなくて駄々こねたのかな?
不思議な事に、キャブからのガソリン漏れもありません。
アクセル捻ると、多少のギクシャクはありますが、普通に反応します。
何度かエンジンを落とし、しばらく置いてからもう一度掛けてみて、やっぱりその都度普通に始動します。
きっとOさんが「Jakeさんの言う事をちゃんと聞くんだよ」って、カブを説得してくれたのでしょうね。
Oさんには最後の最期までお世話になってしまいました。
Oさん、本当にありがとうございます。
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そんないきさつで無事恵那を出発出来た私。
向かうはこの日の投宿先、愛知県新城市にある山間の秘湯、湯谷温泉です。
およそ85kmほどの道のりです。

慣れないバイクですし、直前までの不調もあるので、こまめに休憩を取りながらカブの調子を確認しながらでしたので、普通に走るよりも少し時間が掛かってしまいました。
当初の予定では途中で1か所温泉に寄るつもりだったのですが、出発も遅かったので入らずに通過、予約した宿への到着を急ぎました。
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その後もカブはトラブル無く元気よく走ってくれましたが、着いた時は日が暮れて薄暗くなっていました。
この日のお宿、湯谷温泉 湯の風HAZU さんです。
遅い到着にも関わらずフロントの女性がとても親切。
説明も丁寧ですし、停めたカブの位置を心配して「屋根がある所にご案内しましょうか?」なんて心遣いも嬉しかったです。
お宿自体は築年数経ってそうですが、綺麗にリノベーションされており、とてもお洒落です。


一人泊なのに部屋は広々、布団もフカフカ。
細かい所を見たら少し古さを感じますけど、普段泊っているのがもっとボロい宿ばかり(そういうお宿が好きなんです!)なので、個人的には全く気になりません。
恐らくリフォームとかしているんでしょうね、部屋の雰囲気も良く物凄く贅沢な気分ですね。
この日は朝から新幹線で移動し、なかなか動かないバイクと格闘し、雪がちらつく寒いなか走ってきましたので、この快適な部屋がとても有難いです。


ネットの予約サイトからの申し込みで、1人泊、素泊まりで、7,300円、金額だけの話をしたら安いとは思いませんけど、内容を考えたらコスパが良いと思いました。
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体が冷えていたので早速お風呂。
浴場は2箇所ありますが、時間帯による男女入れ替え制です。
まず最初に向かったのは落ち葉の湯。


残念ながら撮影禁止でしたので写真はパンフレットの物を代用します。
洗い場は室内ですが、お風呂は露天のみ。
眼下に川を見下ろす事が出来る絶景露天風呂なのですが、私が入った時は真っ暗で眺望はありませんでした。
それでも空気が籠らず、開放感ある中での入浴は気持ちが良いです。


お湯は少し茶褐色濁りで、湯ぞこはギリ見えない程度。
ほんのりお湯から臭いがします。
最初はクレゾール系の消毒臭かな?と思いましたが、もしかしたら成分臭かな?
源泉温度が低いの加温しており、循環もされているようですが、気持ちの良いお湯です。
竹の湯口からは少し熱めのお湯がドバドバと注がれており、このお湯が新湯なのか循環されているものかは不明。
ただ、湯口のお湯を嗅ぐと、極微量ですがアブラ臭を感じます。
肌触りはキシキシ系、お湯から上がるとサラっと乾く感じで、見た目ほどにはドロドロしていなく、淡泊なお湯です。
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時間を置いてもう一箇所入ったのは馬の背湯と言う内湯。
こちらも残念ながら撮影禁止でしたので、浴場に向かう途中にあった雰囲気の良いテラスとロビーの写真を貼っておきます。


こちらのお湯も落ち葉の湯と一緒で、サラリと乾く淡泊なものです。
でもお湯には成分がたっぷり含まれているのでしょうね、洗い場が温泉成分の析出で千枚田状態になっていました。
馬の背湯と言う名前の浴場ですが、もしかしたらこの千枚田が由来なのかな?
湯使いはこちらも加温循環、お湯からはほんのり土のような成分臭、湯口で嗅ぐと気のせいかなレベルのアブラ臭もあります。
ちなみに内湯のみですが、元々は露天もあったようで、ベランダのようなスペースにお湯の貼っていない湯舟がありました。
折角だからこの湯舟も使ってくれたら良いのになぁと思いつつ、恐らく色々ご事情あるのでしょうね。
入っていて体への負担も少なく、浴後の肌がすこぶる調子良いので、毎日でも入れるお湯です。
ここのお湯はとても気に入りました!
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浴後フロントに行くと営業部鳥の「こはくちゃん」がいました。
アフリカオオコノハズクと言うふくろうだそうです。


あまりストレスを与えてしまうと可哀想なので、檻の外から見る事しか出来ませんけど、とっても癒されます。

餌やりタイムとかあるみたいですので、興味がある方は調べてから行きましょう!
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湯上りに飲んだゆずジュースが美味しくてお土産に買ってしまいました。
会計時は受付もしてくれた女性でしたが「バイクだとお荷物になりませんか?」と心配されてしまいましたが、そんなふとしたやり取りがとても居心地良かったです。


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ご存じの通り、私は温泉が大好きです。
温泉に泊まる時はいつだって楽しいですし、幸せな瞬間です。
でもこの日の温泉は、Oさんとの思い出を振り返りながらでしたので、悲しい温泉でした。
私のそんな事情や、乗って来たカブがどんなバイクなのかを、お宿の人は全く知りません。
でも、停める場所を気遣ってくれたり、湯上りに「お湯加減どうしたか?」なんて聞いてくれたり、すれ違う度に笑顔で挨拶してくれたり、ふとした瞬間の気遣いがとても優しくて、心の傷を癒してくれる素晴らしいお宿でした。
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ここ湯谷温泉には立ち寄り出来るお宿が幾つかありますが、今回は時間が無くてどこにも寄れませんでした。
なので、湯谷温泉にはまた来たいと思っています。
その時はこちらにもまたお邪魔しますね、ありがとうございました!
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最後に、無事このお宿までの道中を見守ってくれていたOさんにも感謝。
何から何まで、本当にありがとうね!
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旅の後半は しずもーる西ヶ谷 の記事をご覧ください
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2026年 1月27日 - 初訪問・宿泊(素泊まり)

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